金澤さん(法学部2014年3月卒業)大学院法務研究科在学中 2014.6 更新
自分は、将来検察官になりたいと考えています。検察官は、法曹三者の中で唯一捜査に関わることができ、最も真実に近づくことができます。社会において犯罪はどうしても発生するもので対処していくほかありませんが、その前提として真実を明らかにする必要があります。自分は、その真実の発見という役割を検察官として全うしたいと考えています。このために今も学部時代も法律の勉強に励んでいるわけです。ただ、ひと言で勉強といっても知識を詰め込んだだけではありません。とある先生の講義で、法律はコミュニケーションである、といった趣旨の言葉をいただいたことがありますが、自分は法律を考える上でのコミュニケーションを大事にしています。特にゼミ活動など少人数での授業の際に意識していました。具体的に言うと、レジュメの棒読みではなく自分の言葉で説明し議論する、といったことです。こうすることでほかの人とコミュニケーションを取りつつ法律の勉強をしています。将来、法律家になるにあたっても重要な訓練だと考えて大学院でもこれを継続し学習に励んでいきたいと考えています。
大学はさまざまなバックグラウンドをもった人が集う場所であり、多様性は大学を活性化させる重要な要素です。しかし、大学の学費は安くはありません。経済的理由によって大学に入れないといったことは多様性の観点から決してよいことではないでしょう。進学後の視点でも、学費を稼ぐためのアルバイトに没頭して学業に集中できなければ大学の意義が1つ失われてしまいます。そこで、奨学金が重要になってくるのではないでしょうか。経済的な事情が芳しくないということも重要なバックグラウンドの1つだと考えることもできますし、アルバイトに没頭する必要もなくなります。大学が大学であり、学生が学生であるために奨学金は重要な意義があるのではないでしょうか。