総長メッセージ


早稲田大学は長年にわたり多くの校友や篤志家の方々からのご寄付により支えられてきました。本学が1882(明治15)年の創立以来、幾多の有為の人材を世に送り出し、今日に至る輝かしい歴史と伝統を築くことができたのも、ひとえに皆様のご厚情の賜と改めて御礼申し上げます。

現在の日本は、少子高齢化の急速な進行や長引く政治・経済の停滞といった極めて厳しい状況に置かれています。それに加えて、東日本大震災と原発事故、さらにはその後に相次いだ国内外における集中豪雨等の天災地変は、甚大な被害をもたらしただけでなく、科学技術や社会システムのあり方、研究者の役割、さらには私たちの生き方そのものについて深刻な反省を迫ると同時に、環境・エネルギー問題など地球規模で解決されるべき問題が想像以上に深刻な段階に達していることなどを痛感させました。

こうした困難な状況だからこそ、真理を探究し続けてきた大学には、新たな時代を切り拓くために積極的な役割を果たすことが求められており、本学は、その今日の大学に課せられた重い使命を果たす歩みの先頭に立ち続けなければならないと強く自覚しています。そのために本学がすべきことは、新しい問題を自分の頭で考え、解決していくことのできる人材を育成し、時代の変化に対処しうる先進的な研究成果をあげることです。本学はこの目標に向け、公的資金の積極的な導入、経費の削減、業務の合理化などの自助努力を懸命に続けておりますが、なお多額の資金を必要としております。また、財政面以外での様々な連携のご協力も必要としております。
ぜひとも、本学の社会的使命についてご理解・ご賛同いただき、皆様からのご支援・ご協力を賜りますよう切にお願い申し上げます。