早稲田キャンパスに建設される新9号館は、14号館(1998年竣工)、8号館(2005年竣工)、11号館(2009年竣工)、3号館(2014年竣工)に続く新たな校舎です。現在16号館を主として利用している教育・総合科学学術院(教育学部・教育学研究科等)の教育研究環境整備を主な目的としており、全学の共通教室や学内のワンストップサービス拠点である「早稲田ポータルオフィス」等で構成されます。
学生の主体的・対話的な学びを促進し、学生自身が学ぶ場所や方法を積極的に選択できるよう、個々の学びの特性にあわせた空間を用意することで、国内最高レベルの「教育大学」としての環境を整えます。さらに、異分野間や産官学のコラボレーションなど、様々な主体が議論し新たなアイデアを生むコモンスペースを充実させ、オープンイノベーションを推進する「研究大学」としての環境を整えます。
学生をはじめ教職員や卒業生など、大学のすべての利用者を対象とした総合窓口である「早稲田ポータルオフィス」の拠点を7号館から新9号館に移転します。これまでの総合窓口機能に加え、教育・研究活動を支援するだけでなく、学生参加型プロジェクトやスチューデント・ジョブなどの「学生自身が主体的に参画する課外活動」を学内外へ広く発信し、それらの活動を活性化するためのサポート拠点として新たに整備を進めます。
早稲田大学は、2021年にカーボンニュートラルの実現に向けた「Waseda Carbon Net Zero Challenge 2030s」を宣言しました。最先端の研究開発を行い、その成果を教育に還元するだけでなく、脱炭素、省エネ・創エネにより環境問題の解決に貢献するキャンパスを実現するべく、新9号館はバイオフィリックデザイン※・消費エネルギーの低減に加え、木質材料の積極的な採用により、CO2の削減を推進します。
※建築物や空間に自然の要素を取り入れるデザイン手法