森下 俊さん

社会科学部2年 森下 俊さん 2013.6 更新(学年は更新時点のものです)

いま大学で力を注いでいること

 私は大学卒業後、海外での仕事もしてみたいと思っています。海外で仕事をするにしても、旅行をするにしても、言語の問題は重要な事柄の1つになるでしょう。しかし、大学に入学するまで外国語の学習は英語しか行っていませんでした。確かに英語は海外の多くの地域で通用すると思いますが、それでも普及していない地域や、人々もいることは明らかです。そこで私は、英語の他に中国語の授業を履修し、フランス語を独学で学んでいます。さらに外国語を学習すれば、本を読む時など、作者の著した事柄を翻訳なしに、元のまま読み解くことが可能になるという感銘も味わえるでしょう。今はまだ読めても英文書くらいなので、他言語の力も今年は更に伸ばしたいです。

 また、私は外国の方々と分かり合うためには、歴史を学ぶことも重要だと思い、勉強しています。国の歴史は意識の有無を問わず、国民性に反映されることも多いので、相手を理解するのに役立つと思います。次いで大学生の時間的自由度の高さを生かして、様々な物を見に行くようにしています。美術館に足を運んだり、海外に赴いたりすることで、自分自身の見聞を広げ、国際的にも活躍できるようになりたいです。

奨学金の必要性

 大学生でお金の悩みを抱えている学生は少なくないと思います。地方出身者にとって、家賃や生活費は大きな負担となり、私立である大学の授業料も決して安くはないです。多くの方々がアルバイトをして賄っていますが、そちらに精を出しすぎると生活リズムの乱れや時間不足で、学生の本分である勉学が疎かになってしまうという話もよく耳にします。私の場合、兄も大学に通学しており、実家の家計も厳しいので援助はあまり期待出来ず、アルバイトと日本学生支援機構の貸与型の奨学金でほとんどの出費を補っていました。そのような状況で、私は先輩方の寄付金で運営されている「社会科学部卒業生奨学金」の奨学生に採用していただきました。この奨学金は給付型なので、生活費に余裕が出来ました。また、支援してくださっていた先輩方の中にも奨学金を利用していたという方がいらっしゃったので受け継がれる伝統を感じることができました。

 最後になりますが奨学生として選出していただいたことをこの場をお借りし、深く感謝申し上げます。早稲田大学はその奨学金制度の多さで有名なので、これからも是非継続していただき、自分自身も次の世代へ繋げたいです。