早稲田の教旨


創立30周年祝典での大隈重信・高田早苗たち

1913(大正2)年10月17日、創立30周年の式典が戸塚運動場(後の安部球場、現在の総合学術情報センター)で、1万余の学生・生徒と2000余の来賓・校友が見守る中を300余の教職員の入場行進と着席によって挙行されました。この式典で特筆すべきは、早稲田大学の憲法とも言うべき建学の理念「教旨」が大隈重信総長により宣言されたことです。
早稲田大学は、未来に向けて引き継がれる早稲田大学教旨を以下のように読み解き、創立150周年に向けた教育と研究体制整備の原点とします。

学問の独立 −世界へ貢献する礎−

あらゆる制約から解放された自由な批判精神が学問の独立の礎である。早稲田大学は、学生・教員の自律的かつ自由な相互作用の中で人文科学、社会科学、自然科学あるいはそれらの融合領域の討究を行い、その成果を世界に発信して学問の創造と発展に貢献する。

学問の活用 −世界へ貢献する道−

学問研究は、学理の考究に留まらず、文化、社会、産業への活用の道を拓くことによってさらに発展する。早稲田大学は、学部・大学院での教育・研究に加えて専門職業人教育および生涯教育に取り組み、学理考究とそれに裏付けられた実践との相互作用を通して新しい時代を切り拓く。

模範国民の造就 −世界へ貢献する人−

送り出す学生こそ大学教育の最大の成果である。早稲田大学は、世界の何処にあっても、どのような困難に直面しようとも、自らの意思で周囲と連帯して状況を切り拓くことのできる知識と道徳的人格と勇気、さらには頑健な身体としなやかな感性を持った地球市民を育成する。